なぜケアマネジャーの資格は取得しにくいのか?

介護系資格の中でもダントツの難易度
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介護系資格の中でもダントツの難易度

合格率や難易度について

介護系の資格の中でも難易度が高いといわれているケアマネジャーですが、それは試験の平均合格率が10~20%しかないからです。直近の合格率を見てみると、2021年の第24回試験は23.3%と過去8年間で最も高く、2020年の第23回試験は17.7%、2019年の第22回試験は19.5%でした。20%近くを推移しているのでケアマネジャーの試験の中では合格率が高い方になりますが、2018年に行われた第21回の合格率はもっと低く、何と10.1%で過去最低でした。この年をきっかけに受験資格の見直しが行われるようになりましたが、劇的に高くなることはありません。概ね10~20%で推移しています。

難易度が高いワケ

同じ介護系の資格である介護福祉士の合格率は70%前後なので、比較するといかにケアマネジャーの試験が難しいかがわかります。なぜケアマネジャーの試験は難易度が高いのでしょうか?
ケアマネジャーの難易度が高い理由は試験そのものだけでなく、受験資格も関係あります。介護福祉士を受験する場合は実務経験が3年以上必要なのに対し、ケアマネジャーの試験を受験するには5年以上の国家資格に基づく業務もしくは相談援助業務の経験が必要なので、そもそも受験資格を満たすのが難しいんですね。
試験は5つの選択肢から複数の回答を選ぶ方式です。介護福祉士の試験では選択肢が1つしかないのでより難易度が高く、しかも選択肢が1つでも間違っていると得点は加算されません。

問題数と試験時間

介護福祉士の試験は問題数が多いんですが、その分、試験時間も長め。1問にかける時間は大体介護福祉士試験が1.76分、ケアマネジャーが2分なので単純に時間だけを見ると介護福祉士の方が難しい気がしますよね。ですが、内容はケアマネジャーの方が難しいので、より高い集中力と即答する力が求められています。

合格ラインは?

難易度が高いといわれているケアマネジャーの試験ですが、合格ラインは70%なので、7割以上解答できていれば大丈夫でしょう。ただし、試験内容の難易度によって合格基準点は調整されますし、まんべんなく点数を取らなくてはならないので注意が必要です。出題は介護支援分野が25問、保健医療福祉サービス分野が35問の計60問です。各分野で7割以上解答できていれば合格できますが、どちらかが7割に達していなければ不合格になります。
合格ラインに達するためにもしっかりと勉強しましょう!試験は独学でも合格することが可能ですよ。参考書や問題集で勉強を進めていくといいですよ。効率のいいやり方やコツを知りたい人は以下のサイトをチェック。

勉強のコツを押さえよう

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